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日本の風力発電は、2010年代に設置が進み、2019年度に累積導入量が400MWを超えました。また、風車の大型化も進み、新規設置された風車の平均単基出力は2022年に3.4MWと2010年の2.0MWから1.7倍となっています。(※1)
風車の大型化は風力発電の効率と発電能力を向上させましたが、同時に点検の重要性も高まりました。定期的な点検によって、風車の安全性を確保し、効率的な発電を維持することができます。持続可能な風力発電の実現には、風車の大型化と点検の両方が欠かせません。電気事業法による定期安全管理検査制度(※2)に加え、日本風力発電協会においても風力発電設備の点検および補修ガイドラインを策定し、点検をより確実に実施する取り組みを進めています。
風車のタワーと呼ばれる胴体部分に関しては、ブレード部分と同様目視での点検が策定されており、実際の点検では地上から望遠カメラでの撮影や双眼鏡などを用いた目視点検が行われています。
しかし、地上からの望遠レンズなどによる点検の場合、見上げる形での撮影のため、溶接線の上部が死角になりやすく損傷を見逃す可能性があります。風車タワーの倒壊事故の事後調査において溶接部線の上部の亀裂が発生していた事例も報告されています。(※3)
また、損傷が発見された段階で追加作業(内部点検・補修)が必要となり、さらなる時間とコストがかかることになります。
そこで、アルビトではドローン撮影と点検・補修をワンストップで行うソリューションのご提案を進めています。ソリューションの特徴は次の3点で、これまでよりも工期/コストを圧縮したうえで確実な点検・補修を実現しています。
ドローン撮影による最大のメリットは「溶接部・フランジ部に正対して撮影することが可能である」ということで、これまでの地上からの撮影では見逃してしまうかもしれない、溶接部線の上部の亀裂なども発見することが可能です。
アルビトではブレード点検での100基以上の点検実績があり、そこから得られたノウハウを活用して、より早く確実なタワーの点検・補修を実現しています。
アルビトでは、技術革新と継続的な点検支援により風力発電の未来を支える取り組みを行ってまいります。
(※1:JWPA【速報版】日本の風力発電導入量(2022 年 12 月末時点))
(※2:経済産業省:電気事業法施行規則第94条の3第1号及び第2号に定める定期自主検査の方法の解釈)
(※3:日本風力開発株式会社:六ケ所村風力発電所 1-3号機タワー倒壊事故発生を受けての緊急点検について)
アルビトでは、一緒に未来を創るメンバーを募集しています。
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